主要金属の種類と特徴

スチールの種類と特性
鉄(スチール)は強度があり、加工しやすく大量に生産でき、安価であることから
構造支持材や接合材に使うことが多く、また他の金属を加えたり熱処理を行うことによって
その性質を調整することが出来ます。弊社スリールマリオンに使用する代表金属です。
種 類 記 号 特 徴
形鋼及び鋼板 SS400
(JIS G 3101)
一般構造用
  熱間圧延鋼材
鋼板、形鋼(山形鋼、I形鋼、溝形鋼、球平形鋼、T形鋼、H形鋼)、平鋼などがある。加工性、溶接性が良好である。
その他成分及び用途の違いによりSM材、SN材がある。
SPHC
(JIS G 3131)
熱間圧延
軟鋼板
一般的な板厚は6mm以下。
構造用材に比べて強度は低い。
SPCC
(JIS G 3141)
冷間圧延
鋼板
常温に近い温度で圧延され、板厚は一般的に3.2mm以下。寸法精度が良く、肌も綺麗。
(表面仕上げはダル仕上、ブライト仕上)
曲げ、絞り、切断性とも良好。
強度は要求しないかぎりSPHCと同等。
鋼管 STK400
(JIS G 3444)
一般構造用
炭素鋼管
サイズは外径Φ21.7〜1,016mmが一般的。強度はSS400と同等。
STKR400
(JIS G 3466)
一般構造用
角形鋼管
正方形及び長方形の鋼管。
強度はSS400と同等。
亜鉛めっき鋼板 SECC(SEHC)
(JIS G 3313)

電気亜鉛
めっき鋼板
(通称:ボンデ鋼板)

※ボンデは商品名
熱、冷延鋼帯の原板を脱脂、酸洗により表面を清浄化した後、硫酸亜鉛系の電解液中で亜鉛を陽極、原板を陰極とした電気メッキ法によって原板の表面に亜鉛(Zn)を付着させた鋼板。
めっき標準付着量は10,20,30,40,50g/u。表面加工にはクロム酸処理、りん酸塩処理、塗油の3種類がある。強度はSPCCと同程度。
電気亜鉛メッキの特徴として、メッキ後でも使用原材の材質と同じ加工性を有し、地鉄とメッキ亜鉛間の密着性は完全で、深絞りにおいてもメッキが剥離しない。
SGCC(SGHC)
(JIS G 3302)
溶融亜鉛
めっき鋼板
ジンク、亜鉛鉄板の名称で知られる。
熱、冷延鋼板の原板を連続式溶融亜鉛メッキラインを通す事により亜鉛を付着した鋼板。
めっき厚は一般的に多くなり、防錆力は大きい。
表面に独特の模様(スパングル)が出来る。
ステンレス鋼の種類と特性 (JIS G 4303〜)
鉄をベースにして、クロムあるいはクロム+ニッケルを含有させた合金鋼です。
約11%以上のクロムを添加すると耐食性が向上し錆びにくくなります。
カーテンウォールでも屋外仕様や重要接合部品、スベリ材の代替などに使用されます。
基本成分区分 鋼種名 組織の分類 材質別用途
クロム系 SUS410 マルテンサイト系 耐食性におとり建材には向かない。
バルブや刃物などに使用される。
SUS430 フェライト系 耐食性におとり外装材には向かない。
内装、装飾、厨房器具などに使用される。
クロムニッケル系 SUS304 オーステナイト系 建材として最も多く使用される。
耐食性、溶接性、汎用性全て良好。
SUS316 SUS304にモリブデンを加えたものでより耐食性に優れている。耐酸性、耐海水性も良。
アルミニウムの種類と特性(JISH4000 4100など)
アルミニウム合金は純度の高いアルミニウムに元素(Mg,Mn,Cu,Si,Zn)を添加し
耐食性を低下させることなく強度、その他を改善した金属です。
また重量特性も特筆でアルミニウムの比重は約2.7。
これは鉄(7.9)や銅(8.3)に比べると約1/3の軽さです。
カーテンウォールにはきっても切り離せない金属であり
また建材に限らず産業全般で多種多様な品種が幅広く使用されております。
種 類 記 号 特 徴
アルミニウム合金
板 材
(非熱処理合金)
純アルミニウム
(1000系)
1050
1100
1200
O:焼きなましにより最 もやわらかい状態  になったもの

H1n:所定の機械的  性質を得る為に加  工硬化したもの

H2n:加工硬化後、適 度に焼きなましたも の

n:加工硬化の程度を 表す数値
成形性、表面処理が優れ、Al純度99%以上で耐食性はアルミニウム合金中最良。陽酸化処理後の外観はやや白っぽくなる。アルミ箔や耐食性や加工性が重要な容器などに使用される。
Al-Mg系
(3000系)
3003
3004
1100より強度が高く、成形性、溶接性、耐食性に優れる。
建材や容器、アルミ缶などに使用される。
Al-Si系
(4000系)
4032
4043
シリコンが12%程度まで添加された合金で、溶加材、鋳造ピストン(4032)や建築用パネル(4043)に使用される。
Al-Mg系
(5000系)
5052
5056
5083
中程度の強度をもった最も代表的な合金。成形性、耐食性、溶接性が良い。強度の割に疲労強度が高く、耐海水性に優れている。圧力容器、自動車用アルミホイール、カメラ躯体、船舶、建材をはじめLNG用低温タンクなどにも使用される。
アルミニウム合金
押出し形材
(熱処理合金)
Al-Cu系
(2000系)
2014
2017
2024
T5:高温加工から冷  却後、焼き戻し処理 し たもの
 

T6:焼入れ後、焼き戻 し処理した熱処理型 の耐食性合金
ジュラルミン(2017)、超ジュラルミン(2024)の名称で知られ、強度は高いが、耐食性、溶接性は銅が添加されている為、他より劣る。
Al-Mg-Si系
(6000系)
6061 熱処理型の耐食性合金。T6処理によりかなり高い耐力値が得られるが、溶接継手強度が低くなる為、ボルト、リベット構造向き
6N01 中強度の押出し用合金。6061と6063の中間の強度を有し、押出し性、プレス焼入れ性ともに優れる。複雑形状の大型薄肉形材が得られる。耐食性、溶接性も良い。
6063 代表的な押出し用合金。6061より強度は低いが、押出し性に優れ、複雑な断面形状が得られる。耐食性、表面処理性も良好。建築アルミサッシに使用される。
Al-Zn系
(7000系)
7003
7075
7N01
アルミニウム合金中、最も高強度であるAl-Zn-Mg-Cu系と溶接構造用のAl-Zn-Mg系合金がある。前者は超超ジュラルミン(7075)として航空機などに使用されるが溶接性が悪く耐食性も劣る。後者は溶接性、耐食性とも比較的良好であるため、鉄道車輌構造(7N01)、建築など溶接構造物に使用される。
アルミニウム合金
鋳 物
ロストワックス製法
ダイキャスト製法
Al-Si系 AC3A F:製造のまま 流動性に優れ、耐食性も良いが耐力は低い。
鋳造性が良く、じん性に優れる。強度が要求される大型鋳物に用いられる。
Al-Si-Mg系 AC4A 造性に優れ、耐圧性、耐食性も良い。
AC4C
Al-Mg系 AC7C 耐食性に優れ、じん性、陽極酸化性は良いが鋳造性は良くない。

主要金属の主な特性
金属 記号・質別 比重 引張強度(N/mm2) 弾性係数(KN/mm2) 磁性 溶融点(℃)
スチール SS400 7.86 400〜510 211.4 あり 1530
SPCC 270以上
SPA-C 480以上
ステンレス SUS430 7.70 450以上 199.9 あり 1430〜1500
SUS304 7.93 520以上 199.3 なし 1400〜1450
SUS316 7.98 1370〜1400
アルミニウム
板材
A1100P-H14 2.71 120〜145 70.6 643〜657
A3003P-H24 135〜175
A5052P-H24 235〜285
アルミニウム
押出形材
A6063S-T5 155以上
アルミニウム
合金鋳物
AC3A-F 140以上
チタン TP270C 4.51 270〜410 106.3 1668
TP340C 340〜510

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